川嶋 康男

定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
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発売日: 2006-12
発売元: 柏艪舎
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凍(しば)れるいのち (柏艪舎文芸シリーズ)をご紹介します。
もうすでに多くの方が読まれていると思いますが・・・
私もひとに薦められたのですが、いやぁびっくりしました。
読むほどに驚きの連続です。こういう世界があったのですね。
ひとつの気付きだと思うのですね。良く言われるところのブリンクでしたっけ?あれです。
凍(しば)れるいのち (柏艪舎文芸シリーズ)の読後はこれまでのあなたの世界観を一変してくれることとおもいます。
凍(しば)れるいのち (柏艪舎文芸シリーズ)に対する他の読者の評価も是非参考にしてください。
凡人の私にはついていけない
主人公が凄すぎて、ついていけませんでした。
よって共感も無く、傍観するのみ。
ただただ凄い人だなぁと思いました。
真実の持つ重み・・・
野呂の生い立ち、山登りをするようになったきっかけ、遭難、その後の
人生・・・。真実の重みがずしっと伝わってくる。とくに遭難の描写は
言葉がない。凄まじいの一言に尽きる。冬山の恐ろしさをいやという
ほど思い知らされる。一人また一人と雪の中で力尽きていく仲間たちを
目の前にした野呂の心境は、いったいどれほどの苦痛を伴ったものだったの
だろう?リーダーなのに一人生き残ってしまった野呂を責める遺族もいた。
「死んでいった10人の分まで生きなくては!」そう決意する野呂。
それは、24歳の若者が背負うにはあまりにも大きくて重いものだった。
だが彼はくじけなかった。凍傷により身障者となった彼のその後の人生は、
読む人に勇気を与えてくれる。読後も、心に深く余韻が残る作品だった。
唯一の生還者の半生記
昭和38年の正月に二つの大きな遭難がありました。
一つは薬師岳での13人遭難。
太郎小屋に降り立った朝日新聞社の記者が「太郎小屋に人影なし」と伝えた
愛知大学山岳部の遭難です。
そしてもう一つが、本書が扱うリーダである野呂氏のみが生還し、
部員10人が死亡した遭難です。
1959年を境に遭難に対する報道が厳しくなり始めた時期に当たります。
地元のルポライターが書き、地元の出版社が出版した力作です。
ここに来て語ることも、書くことも波紋を覚悟しての事でしょう。
著者川嶋氏は相当に感情を抑えて書かれたことが窺えます。
本書は表題の通り、野呂氏の生まれ育ったサハリンに始まり、
生還後のリハビリ、教職、セールスマン、会社経営の現在に至るまでを
簡素に記述しています。
ハンディーキャップスキー協会や北海道盲導犬協会が推薦図書とするように
十分な生を突き進まれていることが、理解できます。
ただ私はその野呂氏の生き方に感動するより、遭難死した10人を思うより
遺体発掘のために卒業を1年間延ばした佐々木典夫氏の生と死に強い衝撃を感じました。
勿論無二の親友であった野呂氏のそれは想像に容易いことです。
これを読者に発見させる川嶋氏は名ガイドといえるでしょう。
