吉岡 幸雄

定価: ¥ 819
販売価格: ¥ 819
人気ランキング: 203102位
おすすめ度:

発売日: 2002-12
発売元: 岩波書店
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日本の色を染める (岩波新書)を読まれた方っていらっしゃいますか?
意外に読まれた方が少ない一冊なんですね。この書籍は。。
結構、評判なのに関わらず意外に読まれていない。
不思議ではありますが、これこそまさに隠された名著たる所以なのでしょう。
日本の色を染める (岩波新書)は真面目な話、すぐにでも読まれることをお薦めします。
経験的にはこういう不思議な境遇の書籍は次第に入手困難になりますから。
日本の色を染める (岩波新書)に関するレビューも少なめですね。
もっともっと多くのレビューが存在していても納得の一冊です。
興味深いです。
日本に古来より伝わる染法を、染色家の視線から語る。
今ではもうあまりなされていない植物染めの染色法、色名など、興味深い内容となっている。時代の流れに沿って書かれているので、日本における色彩への関心がどのように移り変わっていくのかも大変わかりやすい。
染色の技法の移り変わりとともに、色彩の変化と文化の変容、歴史の推移などまで書かれていて、色に関する好奇心を満足させてくれる一品だと思います。
ただ一つ不満があるとすれば、カラー口絵が少ないので、実際本の中に登場する色味に興味が湧けば、別の本で調べないといけないことでしょうか。
いにしえの人の心
日本は古(いにしえ)の昔から、色を染めてきた。色を染めるという行為は、単に色を付けるということではない、ということがこの本を読むとよくわかる。
私が興味を持っているのは弥生時代なので、その時代の色について述べたい。まずは「白」の発見。太陽の紫外線で繊維を白くするということを発見する。やがて「染料」を発見し、布を染めて定着する「技術」を発見する。赤では茜、黄色では刈安、山桃、クチナシ、キハダ、茶色では柿、矢車、団栗、栗などが使われていた可能性が高いという。(誰が茜の根から色が採れることを発見したのだろう。椿の灰がなぜ定着の効果があることを知ったのだろう)やがて時代は下り、色は種類が増大し、職人たちもやがては『座』を形成し、大商人になっていく。
佐原が古代の人が最初に『色』として認識したのは『赤』ではなかったかと言っていたことがあった。あかるい色を選んだいにしえの人の心。染物に対しては何の知識も無かった私ではあるが、具体的に色をつけていく古代の人々の心を想像し、白黒の世界だった私の想像の世界も少しだけカラー化してきた。最初の口絵カラー写真は非常に新鮮だった。
